50㏄にこだわる

皆さんこんにちは。信州楽しい林道部WEB担当K田です。今回は50㏄のバイクについて考えてみたいと思います。

世の中から「50㏄の原付一種バイク」が無くなる!(正確にはメーカーが生産しなくなるだけで今存在している50ccは有り続けるが、新車は製造されないという事。)

50㏄のバイクから始まった私としては寂しくて悲しいこの事実。多くの方が同じ思いを抱いているのではないでしょうか。

最初のバイクが50cc

初めて乗ったのが50。初めての自分のバイクが50。初めて転んだのも50(笑)こんな方が多いのではないでしょうか。

RG50 スズキホームページより。

初めてのエンジン付きの乗り物で、少し大人になった自分を感じた50のバイク。友人や後輩たちにちょっと自慢した50のバイク。

私が初めて所有したバイクは空冷2ストのスズキRG50でした。(中古車)

高校生の頃、バイクに乗るまでは自転車で行動していたわけですが、RG50によって自分の世界が一気に広くなりました。バイクに乗っていれば何処へでも行ける!そんな感じでした。

毎日の通学にも、近所の川へ釣りに行くにも、買い出しに行くのも50のバイク。

初めて行った美ヶ原では熱ダレを知り、男同士で初めての2ケツを知り、初めてのガス欠を知ったのも50のバイク。

更に、バイクで初めてスッ転んだのも50のバイクでした(笑)

皆さんも50のバイクには思い出がいっぱいあるのではないでしょうか。

大人になった今でも

大人になって車に乗るようになりましたし、大きなバイクにも乗るようになりましたが、今でも50の思い出は忘れることが出来ません。

それは、自分の乗り物人生の原点が50のバイクにあるからでしょう。

同じ様な思いの方が多いのではないでしょうか。

50カップという大会

林道部主催「50カップ」60分耐久オフロードレース。

※以前は「原チャレ50カップ」と呼ばれていましたが、大町チャレンジフィールドさん主催の「ゲンチャレ」と紛らわしいため2023年シーズンから「50カップ」と名前を変更させていただきました。

先輩方の話を聞くと林道部の方が元祖らしいのですが、こちらを「50カップ」改名しました。

私がペレファカフェでコーヒーを飲んでいる時、林道部の重鎮「N村さん」から50カップに誘われたのですが、それは2021年5月開催の大会でした。

カブやスクーターで戦う

50㏄のバイクでオフロード耐久レースを行う?!なんじゃそりゃ。楽しそうじゃないですか。しかも、カブやスクーターで戦う?!

更に楽しそうじゃないですか。

50㏄のバイクから遠ざかってすでに30年以上。でも、50㏄バイクの楽しさを覚えていた私は早速「aMec社」社長のW林君に打診して相方になってもらいました。

乗らなくなって家に置きっぱなしになっていた弟のスクーター「DioFit50」の整備を急遽始めた私。ブロックタイヤに交換したり、エアクリを綺麗にしてキャブを調整してエンジン絶好調。即席オフロードスクーターを完成させたのでした。

高校生の頃、RG50のエンジン腰上クリーニングでカーボン除去を行ってエンジン絶好調を復活させたり、2台目のRZ50ではポート研磨やらヘッドを削って圧縮比を上げたり、キャブの調整を行った時の楽しい記憶が蘇りました。

ちなみにDioFitとは、数あるDioの中でも「おばちゃんバイク的な設定」のマシンで、2ストロークエンジンですが5.6馬力しかありません。

DioFit ホンダホームページより。

こんな見た目で、しかも5.6馬力しかないのに、このマシンがド・ノーマル状態でも結構速いのです。

50カップ初参戦の時のDioFitの写真です。(2021年5月)

ダブルで楽しい!

とにかく50カップで戦える様にスクーターをいじって作って行くのが楽しい。

更に、作ったスクーターで相方と一緒に「オフロード耐久レース」を戦うのが楽しい。

二段階にわたって楽しい50㏄のバイク遊び。元が50㏄なのでパーツ代もそれほど高価ではありません。(あれもこれもと購入すればまあまあ結構な金額にはなりますが…。)

限られた50㏄という排気量の枠の中で「いかに楽しく、速く、華麗に走るか。」50㏄という縛りが大きな魅力になっているのです。

※50だから取りつきやすいですし、速度も大した事ありません。更に転んでも大怪我をする事もまずありません。だから楽しいのかもしれません。

50カップのレギュレーション

林道部主催の50カップは50㏄の排気量を守れば改造は自由です。

カリッカリにエンジンを弄っても良いです。フレームもサスも改造可能。ただし、安全に走れる事が条件です。

逆に「ド・ノーマルな車両でも参加OK。」初心者からベテランまで気軽に参加していただける、入門的な大会としています。

ちなみに私の現在のマシンはホンダAF27型スーパーディオです。

大町チャレンジフィールドさん主催の「ゲンチャレ」のレギュレーションでは「エンジンの改造はご法度!」となっていますので私のマシンはエンジン未改造です。

ピストンもシリンダーもキャブもマフラーもAF27純正ノーマルのまま、クリーニングと調整を入念に行った上で駆動系の設定を行い、こいつの持っているパワーをなるべく無駄なく引き出す様に調整しています。

見た目はアレですが「50カップ」と「ゲンチャレ」両方の大会に出場できる様にするため、サスやタイヤとフレームの補強などの改造と、駆動系の調整のみに留めています。

今度、エンジンの改造も自由な「50カップ専用マシン」を一台作ってみようかな。AF27のエンジンをカリッカリにい弄って作ってみようかなと思っています。

50㏄という枠の中でオフロード耐久レースを速く走れるマシンを作る。しかも、最後まで走り切れる耐久力もないといけません。ああでもない、こうでもない。とやっている時間が楽しいですね。

自分もスキルアップ

50㏄という排気量。だからこそ気軽に行えるバイク弄り。弄れば自分のスキルアップになります。

AF27 ピストンリングの交換。

50㏄だから自分でやってみよう。と思えるのです。

例えば750㏄や400㏄のバイクのエンジン降ろして自分でいじってみようか。なんてよっぽど好きな人じゃないと出来ないですし、普通は思いもしないでしょう。

次に、バイクを作り込むのも大事ですが自分自身の走りも進化させないといけません。

オフロードを走るためのテクニックを磨く事はもちろん、耐久レースを走り切るための体力作りを行う事が大事ですね。体重も減らさないとマシンへの負担が大きいです。

※体重を減らすことは何度やっても失敗しています(笑)

まとめ

ある程度排気量が大きければ多少の調整不足があってもそれなりに走れてしまいますが、50㏄だとそうはいきません。

メイトで4.5馬力。スクーターのスーパーディオは6.8馬力(クランク軸出力)

カブやメイトなどのビジネスバイクでは駆動系を介して後輪に伝えられるまでに25%位。スクーターに至っては50%位パワーをロスしてしまうと言われています。

馬力が少ない上にロスも大きいので調整や設定が悪いと最高速や登坂力に顕著に違いが現れてしまうのです。

例えば4.5馬力のメイトの後輪出力は計算上3.4馬力位。

私のスクーターは6.8馬力なので後輪出力は3.4馬力位になります。

なのでビジネスバイクとスクーターの混戦が成立するわけです。

たかが50㏄、されど50㏄。原点にして奥が深いのです。これが楽しくてやめられない。

50㏄という排気量に拘るのはこんな理由からです。

皆さん楽しいバイクライフを。